数学屋(数学者ではない)が古典への言及をしないというコメントはしばしば見られるところであるが,修得すべきところのものは須く修得しなければならないという観点匂いては(その拡張が妥当であることを自明とすると)確かに矛盾している。実際,本を読んでその背景を理解したり,あるいは自身でものを書く立場にあたって自分が何を書こうとしているのかあるいは何を書かされているのかをたずねる,そういう機会に立ち会う度に,洋の東西問わず古典の素養がないのがつらくなる*1

*1:こういうこと言い出すのは大学入試の国語科の設問の仕方に通ずるところがあってよくないかも分かりませんが,アニメの副題とか見ててもロクに和訳どころか国内でバズったことのない文献から示唆的なフレーズを取り出したりしていてすごいですよねという話です